優しさを考える会、無事終了しました

みなさん、こんにちは。
寒い日が続きますね。雪も、日本海側を中心にまだ降り続いているようです。考える会は、冷え込む中、約80名の参加者に集まっていただき無事開催されました。ただ、鎌倉にお越し下さる予定だった貝沼さんは、天候のため急遽ご参加いただけなくなり、ご講演は上智大学の竹内先生と辰巳先生に。


竹内先生は、「原発いじめ」と「相模原事件」を例に挙げられながら、優しさの本質に迫るヒントを提示してくださいました。「自分で話す以上に相手の話を聞くことが、相手の立場を想像することにつながる」「自分に余裕がないと他者に優しくなれない」「自分は普通と思うことが、差別につながる危険がある」といったことなどが、自分のメモを見返すと目に飛び込んできます。


自分的に一番ショックを受け考えさせられてしまったのは、"差別は無関心から生まれる"というお話でした。中でも、死刑制度の是非について、普段そのことを考えていないのに、誰かに尋ねられるとYESかNOを答えてしまいがちであること、それが(自分の中の)無関心を助長することで、結果として差別(意識)につながっている危険があることが衝撃でした。それは、選挙で白紙票を投じたり棄権することが、結果として現状維持に賛成している意思表示になっているということと重なっているようにも聞こえました。分からないこと知らないことは、ありのままにと強く思いました。


辰巳先生のお話は料理の道具のこと。ご自身で工夫されたヘラや摺鉢・擂り粉木、ご自宅で長年使われているポットを参加者に示しながら、何がポイントなのかを説き明かして下さいました。そして、大事なのは食材や道具など「もの」の声を感じて従うこと、それがおいしいものをつくったり自分の毎日を楽にすることにつながっているのだということを伝えて下さいました。


試食も料理のデモもない会でしたが、だからこそ聞くことで考える体験がじっくりできるのだということを改めて実感することができた会でした。同時に、貝沼さんお話しいただいたらきっとまた別の考えるヒントがいただけたのだろうなぁと思わずにはいられませんでした。ぜひ次の機会をつくってお越しいただこうと考えています。みなさんも、その時はまたぜひお集まり下さいね!