久し振りの、鎌倉教室でした。

みなさん、こんにちは!
東京も台風以降、朝晩は大分熱気がおさまってきました。でも、気温30度と聞いて「今日は少し過ごしやすいんだなぁ…」と感じるのは、少し変、ですよね。慣れというは、恐いものです。


11日土曜日は、6月以来久し振りの教室でした。辰巳先生の家の庭は、百日草がたくさん咲いていて、コスモスも随分開いていました。この日のメニューは「カボチャのポタージュ」と「にんにくのスープ」。特に初めて教えていただいた後者は、この夏の暑さにバテ気味の人が多いだろうという先生の配慮から選ばれたとのこと。


辰巳先生のスープを見て驚くことのひとつは、常に改良できるところはないかと考え、手を動かし、進化し続けていることです。今回、カボチャのポタージュでは、ワタや種の持つものを何とかスープに取り入れられないかと工夫されていましたし、元々スペインのスープであるにんにくのスープは、日本の食材であるお麩を取り入れられていました。こういう姿勢は、年齢には関係無いもので、本人がするかしないかなのだと改めて思い知らされました。


裏方に入って分かることの一つは、食材の具合です。例えばこの日のセロリ。この夏、関東地方は本当に雨が降りませんでした。先日の台風9号が一月ぶりぐらいの雨。農家の方々のご苦労が、野菜を通して伺われます。夏野菜であるはずのセロリには、それが一番でていたように思います。でも、そういう変動があるのが本来の姿であるというのが、自然なことなのですよね。工場で作っているわけではないですから、毎年、そしていつも、本来同じ品質であるはずがないわけです。そういうことからも、どのように食材を扱うか、味をひき出すかも、基本はあるけれども、いつも同じとは限らずその時々向き合うことが必要になってくるのですね。


さて、初めて口にする「にんにくのスープ」。普段は香辛料のようにしか使うことのないにんにくを、中心に据え、かなり強いものなのでは…と想像していたのですが、するりといただけてしまいました。教室に参加されたみなさんは、いかがでしたでしょうか。