昨日は、5月の鎌倉教室でした。

みなさん、こんにちは。
 連休中だったら…と思うような好天に、昨日今日と東京は恵まれています。みなさんがお住まいの地域では、いかがでしょうか。昨日の鎌倉は久し振りに何組ものグループで駅前が混雑していました(でもまだ道路は渋滞、というところまでではありませんでしたけど)。
辰巳先生のお宅の庭も、日が新緑に映え、鴬が鳴き、蝶が色とりどりの花を舞い、昨日はとても気持ちの良い日でした。


一つお知らせです。29日に迫ったカイロス会の「スープを味わう会」ですが多くの参加希望をいただき、"もうこれ以上は無理です"と担当の方に言われるところまで席を入れたのですが、満席となってしまっています。お申し込みいただいたみなさん、ありがとうございました!ご都合が合わなかったみなさん、次回お会いできるのを楽しみにしています。


さて昨日の教室は、6月に放送予定のTV番組のための撮影が入りいつにも増してぎゅうぎゅう気味(放送予定日は、また改めてお知らせいたしますね)。スープは、「浅蜊のスープ」と「アスパラガスのポタージュ」の二品。そうそう途中で、一番出汁の取り方が挟まりました。すべてを把握しているわけではないのですが、周りの方々に尋ねても、浅蜊は恐らく今まで出版されたものには出ていないのではないか、とのこと。アスパラガスの方は、「あなたのために」に掲載されています。


 辰巳先生が教室で伝えられることには、もちろん手順や道具の選び方使い方が含まれるのですが、個人的に最近改めて感じるのは、食材の扱い方の大事さです。浅蜊であれば、塩を振り浅蜊をこすり合わせて洗い、レモンも用いて嫌な匂いを消すこと。アスパラは、穂先、根元、中ほどをべつべつに扱い、火の通り方を均質にして、それぞれに適した用い方にすること。言ってみれば、”火を使う以前の下拵えに頭を使うこと”が、辰巳流の特徴の一つなのではないか、と。対照的に、火を使う過程に入ると"感覚"をフルに使うことが必要になるように思えます。

 「もう少し炊いてみようか」と、自分の感覚を育てるつもりで料理をしてゆく

教室に集まった方々に、先生はそう言われていました。それだけ火を使うということは難しいことである、ということなのですね。


残り半日、よい週末をお過ごし下さい!

あなたのために―いのちを支えるスープ

あなたのために―いのちを支えるスープ