辰巳先生の講演がありました〜黒岩知事との”対話の広場"地域版

みなさん、こんにちは。
何日か続いた気持ちの良い天候も、一息。夕刻から雨が降り出した東京です。雨があがると、また季節が一歩進むのでしょうか。


 さて、ご報告が遅くなりましたが、去る11月7日に辰巳先生が「黒岩知事との”対話の広場"地域版・横須賀三浦会場」で講演されました。神奈川県ではこういう連続企画をやっているのですね。会場によってテーマは異なるようなのですが、この日のテーマは「食で創る地域の魅力」。そしてそれに引き続いて、知事自らが司会をされながらのパネルディスカッションというプログラムでした。講演者は、辰巳先生と、金属加工の会社を経営しながら野菜を中心とした自立型リサイクルを進められている、小野氏のお二人でした。

「なぜ、人は食べなければならないのでしょうか?」

300人近い人が集まっていた(知事の説明から)会場に、問いかけられた辰巳先生。そして、食べることが呼吸と等しくいのちの仕組みに組み込まれていること、それ故に誰もがこのことから逃れられないのだと説明されました。


この日もっとも印象的だったのは、辰巳先生が三浦の魅力の一つとして豊富な食材あげられ、それを含む神奈川の食材を給食に使うことを知事に提案されたこと、そしてそれを受けて黒岩知事がその実現に向けて取り組むことを会場に向けて宣言されたことでした。それはまるで、SoftBank孫正義社長が、twitterで受けた利用者の要望に「やりましょう」と返す有名なシーンが、目の前で今まさに行われているような感覚でした。具体的には、神奈川県の給食の実情を具体的に調べることから始められるとのこと。調査の進み具合が報告されるのが、県のHPなのか、"対話の広場"のコーナーなのか、あるいは専用のページがつくられるのかは、まだ分かりません。でも、行政と県民の直接対話から、こんなふうに具体的なアクションが生まれ、生活面での改善につながっていくとしたら、とても素晴らしいことだと思います。それを目の当たりに出来て、東京から足を延ばした甲斐がありました。


※2012年11月22日追記
神奈川県のサイトに「地産地消の学校給食を検討する会議の設置について〜「栄養教諭連絡会」に検討会議を設置〜」が載っていました(11月14日の記者発表)。
栄養教諭教育委員会、給食会などの専門家の方々で構成される会議体とされています。問題意識が共有されて、実現に向けた動きが生まれると、食育はもちろんのこと、子供達に神奈川県に対する意識や理解にも、きっとつながってゆくと思います。委員のみなさんや事務局の方々のご活躍を期待しています!