食の位置づけ〜そのはじまり

毎年のことではありますが、二十四節季の中で、立秋ほど季節感というか実際の気候と言葉の間のズレを感じるものはないのではないか…と思います。今年もまたそんな気がする8月8日です。
辰巳先生の新刊がようやくとどきました。「東京書籍」という出版元は、中学生の英語の教科書NEW HORIZONを思いだす方もいらっしゃるのではないでしょうか。さて、目次を眺めてみますと

 はじめに
 第一章 食の位置づけ〜そのはじまり〜
 第二章 いま、考えるべきことは
 第三章 食のつながり〜生産の現場から〜
 第四章 食の霊性

となっています。この本は、末尾の"この本の構成について"をみるとわかるように、対談が多く含まれています。「生物と無生物のあいだ」などを著された福岡伸一氏、東京カトリック神学院の伊藤幸史神父をはじめ、先生が注目し応援している生産者の方々(多田克彦さんや大久保文靖さんなどスープ教室ではおなじみの食材や調味料などをつくって下さっている4人の方々)との対談が含まれています。


それにしてもここのところの先生の著作のでは、「はじめに」に力が、思いが、籠っているのを感じます。簡単にみえる表現ですが、重みがあるのでなかなか本編に到達し難いともいえます。非常に読み応え、というか考え応えのあるものになっています。来週の休みに、読みたい候補筆頭の一冊です。読まれたら感想など教えて下さいね!


 

食の位置づけ~そのはじまり

食の位置づけ~そのはじまり