特別講習会(4)〜五感を働かせる
それでは特別講習会、最後はスープの講習会からいくつかご紹介します。
- 玄米スープ
「玄米は、玄米茶のようにはじかせずに、でもふっと膨らませたい。弱い火でやっても膨らまないし、踊らないとだめなのよ」
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「ここまでで質問のある方はいらっしゃる?」
「あの〜玄米はどれぐらいの時間にていればいいでしょうか」
どれぐらい炊き出すかは、捨てるべきもので判断するのよ
煎じ汁の味で判断するのではなく、玄米の方にどれぐらい味が残っているかどうかで判断をする。引き算。そして、最後に一言。
「人生もそうかもしれないわね、ほっほっほ」
- ポルトガル風 人参のポタージュ
これも定番中の定番。しかし、それが意外に難しい…と感じています(苦笑)。
「玉葱を切ると涙が出ると思ってらっしゃるでしょ。いい玉葱は涙が出ないのよ。お料理は、五感を全部使って。みるだけじゃダメよ」
そしてその玉葱が人参に均等に絡まっていくように蒸らし炒めを進めます。
「そこの方、トマトはなぜ入れるのでしょうか」
いつも以上に参加されてる方に質問をされます。先生もいつもの教室とは違う気持ちが入っておられたのだと思います。
トマトはあらゆるものの癖を和らげるのよ。だから誰にでも食べられる人参スープになっているんです
自分でレシピをつくる域に達しなくても、そういうことを考えるか気持ちを至らせられるか、そういうことが五感を働かせることの一例なのでしょうね。