小野二郎さんのへらの使い方

教室で、道具の使い方について先生から厳しくしつこく(笑)説かれたことを覚えたいらっしゃると思います。しかし、普通こういうことはレシピ本や料理本には出ていません。


先日見ていたNHKのプロフェッショナル・仕事の流儀という番組で小野二郎さん(御歳八十二歳の寿司職人)がちらし寿司の作り方を紹介されていました。海老・卵の黄身・白身で作るそぼろを作るのですが、この時に具材を煎っていく時のへらの使い方を小野さんは大事なこととして、トライしたキャスターの方に指導されていたのです。ぎゅっと握ってはダメ、全体をまんべんなく、などなど。こういう方たちは、道具の使い方一つでも結果が違ってくることを知っているのですね。

ちなみに、先日の特別講習会で辰巳先生は道具について、こう伝えられました。

へらについては、長すぎてもダメ、幅が広すぎてもダメ
自分がしたくないなぁって思う時は、どこか何かが間違ってるのね
そういう時は変に自分を叱咤激励しないで、その原因を探し出して下さい

※ 小野さん出演時の再放送や、へらの使い方は記載されていませんが、ご参考までに番組で紹介されたレシピはこちらです→ http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080923/01_1.html