土佐あかうし

みなさん、こんにちは。

あっという間に今年も残すところ一週間。早いですね〜。このブログも、何とか今年の話題は大晦日まで書いておかねば…と焦ってきているのですが、あれもこれもやらねば!が目白押し。どうなりますか。


ところで、今までここでご紹介してきたのは、辰巳先生や教室に直接関係していること。それを少し拡げてみようと考えています。今日は前回の加賀蓮根に続いて、土佐のあかうしのことを少々お伝えしようと思います。そうです、10月の教室で、牛コンソメを作った際に使われたものです(こちらはその時の様子を伝える田中シェフのレストランのブログです)。名前の通り高知県で飼育されている、小型の茶色の牛なのだそうです。紹介して下さった田中シェフによると、目が大きく、とても人懐こい牛なのだそうです。


牛肉というと、脂身が適度に入った鮪のトロみたいな部位が人気があるようですが、このあかうしは、赤身がとても美味しいのが特徴の一つだそうです。10月の教室で、まず驚いたのは、いわゆる牛肉特有の香りが、ほとんど感じられなかったことです(…新鮮だったから、かもしれません)。そしてこれをたたいて作ったコンソメは、香りも味も滋味があるのにとてもさっぱりとした仕上がりで、裏方もみなびっくり!これならば体調が万全ではない時には、ちょっときつく感じる牛コンソメも、身体が受け付けてくれそうに思えるぐらい。同時に、今までにいただいた牛コンソメが、いかに力強いスープであることを改めて実感しました。


実はそれ以来、土佐あかうしのことが気になっていまして(個人的には、牛肉を余り好んで食べることないんですけど、気になって…)、田中シェフからご自身のレストランでメニューにあると伺ったので、高知に行く機会があったのを幸い、早速いただいてきました。


高知パレスホテル二階のラ・プランセス。ランチメニューには、ちゃ〜んと土佐あかうしのステーキが載っていました。部位は、サーロイン、ヒレ、ランプが選べるようになっています。今回は赤身を楽しむのが目的なので…とランプを選択。さて登場したのは、これです。

綺麗な赤味が目を惹きつけます。噛み心地もうれしい、きめ細かい食感。う〜ん、これは何も知らずに食べたら何の肉だと思うだろう?と思うぐらい。う〜ん、ここまで来て、よかった〜♪ 次は、実際に会いに行きたいです。


このレストランには、いろいろ特徴があります。一つは、辰巳先生のスープがメニューにあること!(もちろん、ランチメニューでもいただけます) この時は、ボンファムやかぼちゃのポタージュなど三種類。嬉しいですよね〜。
そして、地元の食材をいろいろと探し出して、使われていること。土佐ジローという鶏もそうですし、訪れた時期のデザートは四万十栗(名産だそうです)を使ったモンブラン。これがまた、自分史上最高のもの!
他にも目を引いたのは、きのこ。付け合わせやサラダに使われているのはもちろん、"きのこのコース"なんていうランチコースもありました。そして、海洋深層水で手間をかけて栽培されたエノキタケがまた印象的。生でそのままいただけて、水菜のようなシャキシャキした食感、後からじんわりと甘みがやってきます。田中シェフは、これを素揚げにもされ(サラダに入っていました)、こちらはさきイカを思い出すようなぎゅっと凝縮された旨味を持っていました。このエノキは東京でも三越で手に入ります。日持ちもとてもいいので、最近は我が家の冷蔵庫にも。


高知、まだまだ奥が深そうです…。みなさんも、何かご存知でしたら教えて下さいね〜。