加賀の蓮根

みなさん、こんにちは。
すっかり冬らしい気候になりました。日本海側、北海道などは雪の季節に。欧州は、例年に無い寒さで、ロンドンやドイツでは空港が閉鎖されてかなりの影響がでて居るとか。みなさんも、気候に体調に、どうぞお気をつけ下さい。

さて、また間が空いてしまいましたが(…すみません)、まずは鎌倉教室の様子からご報告します。

今月は、お粥と蓮蒸し。お粥は飛び入り?で黒胡麻をねっとりと擦ったものを和えるというもの。香りと味わいで、お粥がしっかりと感じられる一品に仕上がりました。

そして、蓮蒸し。こちらは、辰巳先生曰く「今月はとても贅沢な食材です。別に追加をいただこうかしら(笑)」と言われたように、加賀蓮根に鰻、銀杏、百合根。単独でも十分満足できるものが層になります。裏方では、蓮根を数kg擦り下ろし、他の食材と合わせ、蒸すことにひたすら追われました。何しろ約五十人分を、お一人分ずつ分けた状態で蒸しあげねばなりません。一度に蒸し器に入るのは七人分程度、これを複数の蒸し器で代わる代わる火にかけるわけです。あぁ思い出してもてんてこ舞い。

(ピンボケで、すみませ〜ん(^_^;)

それにしても、出来上がった蓮根のむっちりとした食べ心地とさらりとした味わいは、想像を遥かに超え、今まで知らないものでした。先生曰く、これは加賀蓮根ゆえのものなのだそうです。季節の食材の組み合わせ、この様に昇華させるというのは、ありきたりな表現ですが、食文化なのでしょうね。決して広くないこの国で、地域地域で風土に根ざした様々な一品があるのだと思うと、ワクワクします(…食欲も)。


あ、最後に鎌倉教室は一月二月はお休みです。次は三月、そろそろ春めいている…でしょうか。