沖縄の地大豆の畑を見学してきました

みなさん、こんにちは。
少しずつ温かくなってきたように感じる東京です。まだまだ見頃の梅、しっかり硬い木蓮。この冬は、花をたくさんつけている椿も割合目にするように思います。みなさんのお近くでは、何の花が見頃でしょうか。


さて、今日は大豆100粒運動に参加して、沖縄・那覇で地大豆を育てている畑のご紹介です。数日前に「芽が出てきてますよ〜」と電話をいただきました。実は先月末にお邪魔してきたところなのです。

粘土質というのでしょうか、雨に湿って、靴の裏にベッタリと泥がついてなかなか落ちない土質。関東の、千葉辺りの畑しか知らないのですが、ずいぶん様子が違います。ここを綺麗に耕して、ちょうど地大豆を播かれた直後でした。何でも、茶豆と呼ばれている、黒っぽい大豆なのだそうです。土も違えば、大豆も違う。でも、地大豆ってその土地土地で様々な種類が作られているそうですから、その地にあったものが残っているはずですよね。この茶豆、どんな味なのだろう?


ところで、この畑の写真の下のほうに、ちょっと色の変わった土の塊のような物が写っているのですが、ご覧になれますか?なんだかお分かりになるでしょうか。これは砲弾の破片…なのだそうです。この地域は、戦時中に激しい砲撃にさらされたのだそうです。もしかしたら、この破片で傷つい方も、いらしたかもしれません。今でも沖縄は、そういう歴史がとても身近にあります。今、そこで子供達が大豆を育て、収穫しています。どういうふうに、この事実やつながりを自分の中に落とし込んだらいいのか。正直、まだもやもやとした状態から抜け出せていません。
土は、人の歴史以前から様々ないのちの営みと共にあった…のだと思います。土も含めたこの風土に向き合うことの一つは、食べること。そしてそれはこの地に生きることに連なっている。そう考えていたら、辰巳先生がよく話される「風土」という言葉が、今までより少し近くなったように感じました。


いつかこの畑でとれた大豆を少しだけいただいたら、沖縄という風土やそれが育んできたものと、ちょっぴり近くなれるかも…しれません。畑を案内して下さった方が、ご自分が子供の頃のことを、穏やかな面持ちで話して下さったのを思い出しながら、そう考えています。


※この畑と、大豆100粒運動の活動の様子はこちらのブログからご覧になれます。