家庭料理のこころ・最終回〜Lingkaran vol.39

久しぶりにまとまった雨が降っているような、東京です。もうすぐ十月も終わろうとしていますが、以前として暖かい日が続いている気がします。乗り物やオフィスなど閉じたところに入ると特にそれを感じます。温度設定…の以前に風を通すことがめっきりできなくなった造りの空間が増えているように思います。


さて、長きにわたって辰巳先生が連載されてきたLingkaran。秋・冬の献立の一例と題して、肉、魚、山のもの、畑のものから庭のもの(笑)までが、6ページにわたって所狭しとひしめいています。この食材を眺めているだけでも(もちろん、それではいけないのですが…)、季節が移っていることが感じられます。来るべき冬に備えて動物も植物も準備をしつつあるのですねぇ。


かき揚げの衣を作るのに後から水を差すことや、みなさんおなじみの野菜にある程度火を通しておいて合わせる寄せ鍋など、「どうするのか」「なぜそうするか」を読んでいるだけで喉が鳴ってしまいます。そして不思議なことなのですが、ここに並んでいる数々の料理は、食事でも酒と一緒でもどちらにもぴったりに思えるものばかりなのです。"酒のツマミと食事のおかずは別のもの"…というのは、必ずしも鉄則ではないのかもしれません。


文章を、写真をみていると、そんなふうにいろんなことが浮かんでしまいます。。。。書店に並んでいる今号で、先生の連載は終わりだそうです。お見逃しなきよう。

Lingkaran (リンカラン) 2008年 11月号 [雑誌]

Lingkaran (リンカラン) 2008年 11月号 [雑誌]