玉葱を通して毎日の暮らしに目を向ける〜10月の教室から

久し振りに、いい天気が続いています。すっかり遅くなってしまいましたが、11日に行われた教室のことをご紹介します。この日は、スープが「ブルーテと大麦、オートミールのスープ」「薩摩芋のポタージュ」の二種。これに「即席ザワークラウト」が加わり三つのメニューが登場しました。


ブルーテを使ったスープは今までに何度も紹介されていますが、この日は旬の栗を使ったバリエーションでした。栗と相性の良い牛乳を使って見事な味わいのスープに。栗がありましたので家でも作ってみましたが、家族にも好評でした。しかし、個人的には大麦を思い通りの炊き上がりイメージに近づけることがまだできていませんので、その点では課題が残っていますが。。。さてこの日、辰巳先生がまず口にされたのは、ブルーテに使う玉葱についてでした。

このスープのポイントは、ブルーテ。ひいては玉葱です。玉葱の善し悪しは真面目に探して下さい。よっぽど気をつけて下さい。

個人的な話で申し訳ないのですが、以前はせいぜい有機かそうじゃないかぐらいしか意識していませんでした。ところが身の周りでも探せばいろいろなものに出会いました。やたらに涙が出るもの、瑞々しいもの、小ぶりのもの、季節のもの…。上手くはいえないのですが、切っていて辛くなるものと、楽しくなるものがあるような気がします。包丁がすっと入っていくと、この先うまくいくような気さえしてしまいます(笑)。

暮らしが在るべき方向に向いていなければ、生活が本当の意味で方向づけられるはずがありません。暮らしと生活は違うんですよ!(自分の言葉で考えて)言って下さい!

先生は事あるごとにこのことを強調されているように思います。確かに、よくやっていることや毎日繰り返されることはただそれを行うことになっていき勝ちです。身体に染み込ませた方が"効率的"な面もあると思います。例えば会社でもそうなのですが、みんなが当たり前のように使っている"社内用語"ほど便利なものはありません。しかし、逆に危険なのは仕事を会社を取り巻く環境はどんどん変化しているのに固定してしまうことです。変化に合わせ、先を読み、自らも変化しなければ…あ、くどくなってすみません。


それにしても、ザワークラウトは驚きでした。フランスでもドイツでもこんな味わいと食感のものは食べたことがありません。22年前に発行された「手作り保存食」という著書に載っているのですが、ピクルスのように調味液につけてつくります。サンドイッチや付け合わせにとてもよさそうです。ここでも先生は、繊切りキャベツの"幅"が細すぎてはダメ!とチェックされていましたが。