今年最初の教室は、牛コンソメと牡蛎の擦り流しでした

まるでもうすぐ初夏…というような陽気の日でした。昨日今日の寒さがウソのように。メジロはもちろん、越冬中のルリタテハは飛んでくるは、タンポポオオイヌノフグリもしっかり花を開き、よもぎが美味しそうでした(笑)。このタンポポは、よく見かける西洋タンポポよりも花が白く花弁が少ない気がします。毎年みていたのですが、やっと撮りました。



この日のメニューは、牛コンソメ牡蛎の擦り流し。教室で聞いている時には気付いていなかったと思うのですが、どちらも野菜を何種類もたくさん刻むタイプのスープ(ミネストローネとか、けんちんとか)に比べると、直前の準備は随分と少ないのです。準備時間の密度は、スープによって随分違うものですねぇ。そういうことまで意識してメニューを自在に選択できると、今よりもずっと楽に美味しく楽しく料理ができると思うのですが、まだその域には距離がかなりありそうです。そんなわけで、キッチンもこの日は比較的ゆったりとした雰囲気でした。

 コンソメは簡単ですよ。煮立ちがついたら、それでいい

確かにそうですが、それだけに手順や道具の使い方には神経を払わねばいけない場面が多いようにも思います。特に、寸胴鍋に入れたひき肉や野菜を"垂直に立てた"へらでSの字を書きながら撹拌し続けるところなどは、そうではないでしょうか。この峠を越えると、「それでいい」が待っていてくれます(笑)。後に残るは、見事な肉の抜け殻です(もちろん、サラダや炒飯、ドライカレーなどあれこれに使えます)。


擦り流しは、牡蛎を擦り、味噌をあたり、擂り鉢が大活躍します。

 擂り鉢であたって、つやっとさせる

あたられている味噌をみていると、使い込んだ漆器のように、本当に艶が出てきます。視覚的にもおいしそうに見えてくるから不思議ですね〜。白みそをベースにして、赤みそを少しずつ混ぜながら整えていきます。この辺り、牡蛎の味わい次第で味噌の量は変わるところです。そろそろ、牡蛎も終わりのようですから、実際に練習できるのは秋になってからかもしれません。


長く通われている方もいる、鎌倉教室ですがこの日は三名の方が卒業されました。お一人ずつ、ご自分の言葉でしっかりと、得たものを話されていたのが印象的でした。


寒暖が大きくなっているようですし、花粉で喉や鼻をやられている方も増えています(他人事ではないのですが…)。夜更かしせずに寝なければ。。。いけませんね(苦笑)。



※牛コンソメ牡蛎の擦り流しともこちら↓に掲載されています。

あなたのために―いのちを支えるスープ

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