12月の鎌倉教室〜冬を乗り切るレシピ
みなさん、こんにちは。更新が遅くなってしまいすみません。
さて、クリスマスも近いということで辰巳先生からのプレゼント、伊藤神父様からのお話で始まった、この日の鎌倉教室。伊藤神父様は、辰巳先生の「味覚日乗」からの引用を含めて話をしてくださいました。
"一見マイナスにみえるものが、人生の中では素晴らしいプラスになる"ということが、クリスマスの本来のメッセージです。
あるものが、ある時マイナスに見えるのは避けられないとしても、結局マイナスかプラスかは判断次第という面もあるのかもしれません。些細な例かもしれませんが、捨てるしかないように思える鯖のアラや香味野菜の切れ端も、素晴らしい出汁の元になりますものね。この言葉は、シンプルですが、深く重い意味を持っていそうです。
さて11月がお休み、そして来年の2月もお休みとなるせいもあってか、この日の教室はいつもより多く五品が講義されました。
百合根のお粥
しじみ汁
ぬちぐすい(命薬)
長ねぎのブルーテ
柚子ジャム
切りものが多いレシピの時は、キッチンはてんてこ舞い。例えばこの日切られた長ねぎは、約50本。ブルーテ作りには使われない、葉の部分はこんな量になります。担当して下さった方々は、涙を流しながら刻んで下さっていました。
百合根のお粥は、文藝春秋にも載っているものに小豆を加えたバリエーション。ぬちぐすいは、辰巳先生版の"かちゅー湯"というべきもの。そして柚子ジャムは、「慎みを食卓に」に掲載されているものを実際に作ってみせて下さったものです。あ、柚子といえば先生からの一言が。
柚子と山椒は植えておかねばダメですよ
庭のある方はぜひ両方を。
今回、特に興味津々だったのは、長ねぎのブルーテとしじみ汁でした。それは、普通に知っている食材が見事に進化して感じられたからです。同じブルーテであっても、玉葱とは別モノで洋のスープの素とは違い、味噌汁のように身近に感じる長ねぎのブルーテ。香味野菜と共に煮出すようにつくるしじみ汁。どちらも教えていただいてみれば、他のメニューで教えていただいたやり方がベースにあってのものだと気付きます。
必要に応じて、視点を変える。「見る」が「観る」にならないとダメです。
"異文化で洗う"という表現を、先生が口にされるのを聴かれた方も多いと思います。当たり前のような身近なものこそ、何度も接するが故にその本質に向かわねばならないということなのだと思います。しかし、言うは易し。やり慣れているものこそ、無意識的に流れてしまう危険もあります。会社での仕事でも、そうだなぁなどと考えてしまいます。
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追伸。。。とても嬉しいこともありました。矢板先生が久し振りに教室にみえられたのです!お元気そうで、本当によかった!