生きやすくする

みなさん、こんにちは。
地震津波による被害の大きさに、思わず目を覆いたくなってしまいながら、一刻も早く孤立状態にある方々の元に、必要な物資や援助が届くようにと祈る毎日です。比較的暖かかった今までとうって変わって、今日からはまた冬の寒さ。東北にも北関東にもいらっしゃる、カイロス会の会員の方々のことも気にかかります。どうぞみなさま、お変りありませんよう。そして、罹災された方々の生活が、一日も早く落ち着かれますように。そして被害のなかった地域は、できるだけ、いつものように過ごせれば…と思います。


ところで、首都圏の方が今最も関心のあることは、原発の事故のことだと思います。しかし聞き慣れない単位や「通常の○○倍」という表現だけが耳に残り、結局「安心できそうなのか?」「危なそうなのか?」という判断の助けになっていないようにも感じます。恐らくそうしたことも含めて、言い様のないぴりぴりした雰囲気に、そして"買いだめパニック"にも繋がっているような気がします。


辰巳先生はよく私たちに、「生きやすさ」ということを説かれます。その例として上げられる一つは、”人数分の食べきり料理を食事の度に用意する”のではなく、"展開できる出汁のようのものを数回分一度に作っておく"ということ。「その場その時」の状況に少しでも左右されにくくなるための工夫や仕組みを持っておく…そんなことなのではないかと今は考えています。冷蔵庫や冷凍庫にある、そうしたもののお陰で、周囲の動きに動揺しにくくなっているように感じるのですが、他の方はいかがですか?


◆現在、日本はとても注目を浴びています。欧米の新聞社や雑誌・TVには、"整然として暴動を起こさずに並ぶ日本人"といったものから"地震被害の大きさ"、"津波のおそろしさ"、”原発事故"まで記事が溢れています。原子力の専門家の解説も、もちろん。そんな中、英国大使館が日本にいる自国民に対して「Japan Nuclear Update(日本の原発についてのお知らせ)」という解説文を出しました。これがなかなか分かりやすいと評判です。訳されている方がいらしたので、そちらを。

●基本的に、専門家は東京住人の健康への悪影響はありませんと予想してる。健康に悪影響を起こすために現状の放射能の何百倍のレベルが必要。専門家はそのような状況にはならないと言う。(しかも、専門家は妊婦や子供へ影響するほどの放射能を基準にしていた。健康な大人にとってはさらに放射能のレベルが高くならないと影響はないという。)
●専門家は、風向きは関係ないと言う。東京は現場から十分離れてるので、影響はないでしょう。

◆また、放射能放射性物質というものをどう考えたらよいかについてもいろいろな表現がでています。面白いのは、”小学生の男の子”への説明を想定した、こちら「うんち・おならで例える原発解説」。大人でも、十分助かりました。一日経って、状況はもう少し厳しくなってしまっていますが、そもそもどういう性質のものかが分かりやすく解説されていると思います。

 この例えは好評とみえ、たちまちにアニメ”うんち・おならで例える原発解説〜「おなかがいたくなった原発くん」”まで作られYouTubeにアップされました〜(^_^) ぜひお子さんとどうぞ!


◆「通常の○○倍!」といった表現については、こちらが参考になるかもしれません。「ラジウム温泉ラドン温泉は、通常の200倍」「有馬温泉は4万倍」なんていうことを知ると、流れてくる情報を、今までよりも冷静に聞ける…かも!? ただし、値の単位が"1時間当たり"なのか”1年間相当"なのかは揃えて比較しないと意味はありませんが。


◆一方、なかなかマスメディアで取り上げられることのない(というよりも、性格が異なる気もします)現場で救助捜索に当っている方の声が綴られた「被災地で救助活動を続けるある公務員のつぶやき」。ここでは地震の翌日3月12日から15日までの、自衛官の方の緊迫した状況がかいま見られます。今必死に状況を改善しようとされている東京電力の方も、同じように精いっぱいのことをしてくれているのだと思えます。


輪番停電、という言葉を初めて聴きました。その混乱を「やるといったのに停電しない!」と考えるのも、「大勢の節電効果がでてよかった〜」とするのも、自分次第ですよね。でも停電になってしまったら…トイレどうします? TOTO断水・停電時のトイレの使用方法をこちらで解説してくれています。ほっ。


ここに上げたものは、TVや新聞で伝えられている情報とは違う視点のものを含んでいます。それでも自分にとっては、"欲しかった"ものであったり"腑に落ちる"情報でした。もちろん”誰にとっても同じように思える”ものではないでしょう。
生きやすくするためには、自分にしっくりくる情報を探したり、選んだりする方法も、大事なことなのだなと改めて思いました。大勢の中から、先生を選んだように。