特別講習会(2)〜根源と風土

こんなに男性が多い会は初めてです(笑)。なのに、みなさんの表情や雰囲気が柔らかい。会社の会議とは随分違います。やはり、こういう会を企画し参加される方々…だからなのでしょうね。


参加者の方が紹介された話に、"患者さんが昔よく食べていた食べ物を欲しがった"こと、そして"それを口にするとほっとした表情に変わる"というものがありました。食べ物というのはその方の風土に繋がり、風土は生きる過程で形成される根源の部分のような気がします。


口からものを食べるという行為は、普段当たり前過ぎて見過ごしてしまいますが、人間(動物?)の根底部分の一つなのでしょう。赤ちゃんが何でも口に入れるというのも、そういうことに連なっている気がします。紹介された話の中に、スープを飲まれた患者さんが、やはり穏やかな表情をされるというものがありました。スープというのは、食べ物の中で、ちょっと特別な存在なのかもしれません。辰巳先生は、集まった方々にこう呼びかけられていました。

風土に開眼して下さい。風土は、親の親なんです