ひらめきと思いつき〜「新版・娘につたえる私の味」から

みなさん、こんにちは。
一日ごとに気温の変化が大きくなっていますのでどうぞ体調お気をつけ下さい。今年も残り10日になってしまいました。

ところで、みなさんはもうご覧になりましたでしょうか?
 

新版 娘につたえる私の味

新版 娘につたえる私の味

はい、やっと銀座の書店で手にすることができました。実に立派な本。二代に渡って伝え、磨かれたものが詰まっているわけですから当然といえばそうなのですが。しかしこれを手に入れ、あるいは贈り、読みくだき、実践していくかどうかは私たちに委ねられている…ということに、書店の中で人知れず背筋に緊張感を覚えてしまいました。

ひらめきは、練習量の上澄み。(一部略) 思いつきは、水溜り程度のもので、はねが上がれば迷惑ほどのものでしかありません。

前書きの中に、この一文はありました。何かを改めて考える時の方法の一つは、考えようとしているものと、似ていると思えるものを、対比することではないかと思います。生活と暮らし、安心と安全、etc.  数学のような"正解"はないかもしれませんが、自分なりの"回答"はあるはずだなぁ…と、教室で辰巳先生からの発せられる問い掛けにいつもヒヤリとする度に思います。。。あ、考えることと思うことも違いますね。考えねば(苦笑)。

でも毎日の当たり前を改めて直視するのは、やり方がわかっていても、本当に難しいです。当たり前は、あれこれ考えずとも判断し時間を有効に使うためという面も、持っていますから。同時にこの便利さに危ういところが潜んでいて、いったん当たり前になったものは、例え似て非なるものもでも混同の海に沈んでしまいます。

例え最初は時間がかかっても、考え、自分の言葉にしながら繰り返すことが大事なのだと、短い文章が叫んでいるように見えてきました。辰巳先生からスープを学ぶということは、自分がどう生きるかを常に考えなさい!ということではないかと、何年も経ってやっと至ってきました。
。。。すみません、今回は自分が触発されたことばかりを書いてしまいました。ぜひ、みなさんの感想やご意見も、教えて下さーい!




※1 当たり前中の当たり前である"食べること"は、改めて考える際の切り口が難しいことの一つだと思います。先日矢板先生から教えていただいたこの小冊子は、そのことに大きなヒントをくれましたので、みなさんにもご紹介させて下さい。
 

生命と食 (岩波ブックレット)

生命と食 (岩波ブックレット)

※2 新刊の中にはたくさんの写真が掲載されていますが、その中に柔らかなイラストが含まれていることに気付かれましたでしょうか? これらは、腰越の教室に通われているモチヅキさん作です。