本枯れ節、変わります。

みなさん、こんにちは。
またまた強い寒気がやって来ているようです。九州から北海道まで日本海側ではかなりの積雪がありそうという予報が出ています。噴火の火山灰も強い風で運ばれるとか。どうぞみなさんお気をつけください。


先日、辰巳先生にお会いしてうかがった話の中に "最近加工食材の中に、勝手に「辰巳芳子監修」「辰巳芳子レシピ」などを謳っているものがあった" のだそうです。実物を手にしてみたところ、随分とお粗末な出来だったとか。う〜ん、こうしたものが出てきてしまうんですねぇ。どうぞみなさん、お気をつけくださいね。


 さて、食材についてもう一つ。一番出汁づくりに欠かせない、本枯れ節の鰹節。この鰹節が、いろいろな事情で作られなくなってしまったというのです。近年では頼りにしていたお酢も同様のことがありました。代わりのものが探されるはずですが、自分たちの毎日はこういう方たちのお陰で成り立っているのだなぁと改めて思ってしまいます。と同時に、もう頼りにできないとなった時に(だけ)感謝の気持ちを自覚する状態なのがよくないのではないか、と。


以前と違い、身の周りには生産者の方に自分たちの声を伝える方法がいろいろあります。きっと以前からそういうことをされていた方は、いたんだろうと思いますし。継続していいものを作り続けていただくためには、意識して声を届けることも、必要なのではないかとますます感じます。何気なく耳に入ってくるニュースは、量と価格と便利さでくくられているものが多いように思います。それらに慣れてしまうと、他人事になりやすい危険が伴う。ですから、作り手が企業であっても職人であっても、気持ちを伝えることが、日々の心地よさを継続できる可能性を高めるためにとても大事なことになっているのかな、と。


ちょっと熱くなってしまいました…既に、実践されている方も、きっといらっしゃいますよね(^_^;)