今月の教室から

「一つ一つに訳があるのよ。外しちゃだめよ」


今月の鎌倉の教室で辰巳先生が、みなさんにお話しされた中の一言です。裏方の仕事があるので、教室を通しで見ていることはできなかったのですが、この一言にはズシンと重みを感じました。


「日本式(従来のやり方)にやると、野菜の悪いところも全部出てしまう。それを、ミネストローネのやり方で解消します」
「手間はかかるけれど、煮干し出汁がひけないと一歩も前に進めないわよ」
「塩気を加えてから、里芋はいれる。何ででしょうか?」


ひと言一言に改めて背筋が伸びます。


個人的に気になっているのは、この日のけんちん汁を初めて口にしたみなさんの印象です。それぞれの野菜の味がちゃんと味わえて、しかも全体が一つにまとまっている。このけんちんを初めていただいた時に、そのことに驚いた経験があるんです。みなさん、いかがでしたか?