焼味噌、つくられていますか?

みなさん、こんにちは。
 土曜夜からの雨も朝にはあがって、気持ちのいい青空の日曜日となった東京です。この季節、街歩きが楽しいです。名残の八重桜から満開のツツジ、小手毬、山吹、花水木、藤に紫露草…色とりどりの花はもちろんですが、柿に紅葉に小楢などの透けるような若葉が、陽の光にきらきらと踊っています。みなさんご近所には、どんな春が訪れていますか?


 さて。今月の鎌倉教室で、先生が八丁味噌を使った新たな焼味噌を紹介してくださいました。詳しいレシピは載せられないのですが、早速つくって気付いたことがありますので、みなさんにご報告を二つ。


一つめは、「非常食にあらず」。どうしても、時間がない時の間に合わせだったり、非常時のためにつくり置くという意味合いで捉えてしまいがちな焼味噌。もちろんそういう用途には向いているのですが、日常でも意外に出番がありそうです。例えば今週、出張先に持っていきました。朝食付きのホテルも多いのですが、出張が続くとどうしても食傷気味になってしまいます。いつもそんなに量を食べないのにあれこれ選べてしまいますし、味付けの濃いものも多い。で、はたと気付いた。焼味噌を持っていって、味噌汁にすればいい!
大正解でした。これがあるだけで、満足感がぐっと増しますね。パンやお弁当で会社の昼食を済ませる時にも、活躍してくれそうです。


二つめは、5年熟成八丁味噌の味。八丁味噌というと、その独特の味わいに敬遠気味の方もいらっしゃるかと。教室で販売されていた5年モノは、穏やかな味わいで全体のバランスがとてもよい。これはよいものを教えていただきました。


信長、秀吉、家康。三人とも、八丁味噌の文化圏出身なんですよね。特に、当時の平均寿命よりずっと長命だった家康は、生涯を麦飯と豆味噌(八丁味噌)の汁を欠かさなかったとか。現在製造は二社のみとなってしまった八丁味噌。改めて身近に置いて、いただく機会を増やそうと考えています。みなさんも、ぜひどうぞ〜!